アーク溶接,溶接機,方法,種類,記号,TIG,ガス,スポット,継手,開先等-JIS規格

 

溶接




溶接とは、JIS規格用語における正式な定義では、以下の定義に示されるように、部材間を連続性があるように熱や圧力によって一体にすることです。
溶接(接合)は各種の方法によって原理的にはほとんどすべての材料に適用可能ですが、工業的に溶接組立の対象となるようなものはほとんどが金属材料になります。
溶接は、接合の方法によって、大きく分けると、アークを熱源とするアーク溶接に代表される融接(溶融接合)、摩擦圧接などの圧接(固相接合)、ろう接(液相と固相の反応接合)に分けられます。

融接
融接は、母材と呼ばれる被溶接材料を局部的に加熱して、母材或いは母材と溶接棒などの溶加材とを融合させて溶融金属を生成し、溶融金属を凝固させることにより接合する方法です。その際、機械的圧力などは加えません。最も代表的な融接には、アークを熱源とするアーク溶接があります。
代表的なアーク溶接には以下があります。
・被覆アーク溶接
・TIG溶接(ティグ溶接)
・ガスシールドアーク溶接(ミグ溶接、マグ溶接)
・サブマージアーク溶接
・セルフシールドアーク溶接
・スタッド溶接
・エレクトロガスアーク溶接
また、以上のようなアーク溶接以外の融接法(溶融接合法)としては、主に以下などがあります。
・抵抗溶接
・電子ビーム溶接やレーザー溶接などの高エネルギービーム溶接
・エレクトロスラグ溶接
・ガス溶接
・超音波溶着
・テルミット溶接

圧接
圧接は、接合面を溶融させずに接合部に機械的圧力を加えることで溶接する溶接法です。摩擦圧接、拡散接合、熱間圧接、冷間圧接、爆発圧接、ガス圧接などの圧接方法(固相接合法)があります。

ろう接
ろう接は、、母材を溶融せずに母材(被溶接材)より低い融点の金属の溶加材(ろう)を溶融させて接合面の隙間に流し込んで接合をする方法です。ろう接には主に、硬ろうを使うろう付と、融点が比較的低いはんだ付があります。

JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、溶接の定義は以下です。

分類:一般 ≫ 溶接方法

番号:1101

用語:溶接

定義:
2個以上の部材を、接合される部材間に連続性があるように、熱、圧力又はその両方によって一体にする操作。
備考1.
溶加材を用いても、用いなくてもよい。
備考2.
溶接は、サーフェシング及ビルドアップにも用いられる。

対応英語(参考):
welding

ISO番号(参考):857の1