アーク溶接,溶接機,方法,種類,記号,TIG,ガス,スポット,継手,開先等-JIS規格

 

溶接ヒューム



ろ過材とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
ろ過材は、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、人体に有害な影響を及ぼすおそれがある環境空気中で呼吸保護の目的で着用する防じんマスクや送気マスクなどの個人用保護具(呼吸用保護具)で使用されるフィルタのことです。
呼吸用保護具では、ろ過材(フィルタ)によって、空気中の人体に有害な粒子状物質を吸気中に捕集します。

エアラインマスクとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
エアラインマスクは、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、人体に有害な影響を及ぼすおそれがある環境空気中で呼吸保護の目的で着用する個人用保護具(呼吸用保護具)の一つである送気マスク(給気源から清浄な空気を、ホース又は中圧ホース及び面体などを通じ着用者に供給する方式の呼吸用保護具)の一種です。
エアラインマスクは、中圧ホースを通すことによって圧縮空気を送気する方式の送気マスクです。

ハイボリウムエアサンプラとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
ハイボリウムエアサンプラは、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、溶接時に発生する溶接ヒューム(溶接又は切断時の熱によって蒸発した物質が冷却されて固体の微粒子となったもの)の全ヒューム量を測定する装置の一種です。
ハイボリウムエアサンプラは、高流量で溶接ヒュームをろ紙上に捕集することができます。

ヒューム発生量とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
ヒューム発生量は、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、溶接時に空気中に発生する溶接ヒューム(溶接又は切断時の熱によって蒸発した物質が冷却されて固体の微粒子となったもの)の量を表すもので、単位時間当たりに発生する質量で表される量のことです。

フィットネスとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
フィットネスは、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、人体に有害な影響を及ぼすおそれがある環境空気中で呼吸保護の目的で着用する個人用保護具(呼吸用保護具)を装着した場合における着用者の顔面との密着の度合いのことです。
保護具のフィットネスの具合が良くないと、吸気中に空気中の有害物質を直接吸い込んでしまう恐れがあります。

ロウボリウムエアサンプラとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
ロウボリウムエアサンプラは、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、溶接時に発生する溶接ヒュームのヒューム濃度(単位は mg/m3 で表され、単位体積の空気中に含まれる溶接ヒュームの質量)の測定の際に使用される装置の一種です。
ロウボリウムエアサンプラは、低流量で溶接ヒュームをろ紙上に捕集します。

許容濃度とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
許容濃度は、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、溶接作業によって発生する有害物の空気中濃度が人体に悪影響を及ぼすことのない濃度のことで、略して TLV という記号で表されるものです。
例えば、一酸化炭素(CO)の許容濃度は、一般に 50ppm であり、オゾンの許容濃度については、0.1ppm となります。

呼吸抵抗とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
呼吸抵抗は、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、人体に有害な影響を及ぼすおそれがある環境空気中で呼吸保護の目的で着用する個人用保護具(呼吸用保護具)を装着して呼吸した場合の保護具の通気抵抗のことです。
保護具の呼吸抵抗には、吸気抵抗と呼気抵抗があります。

呼吸用保護具とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
呼吸用保護具は、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、溶接時に発生する人体への有害物から空気中での呼吸保護を目的とする保護具の総称のことです。
呼吸用保護具としては、防じんマスク、送気マスク、エアラインマスク、電動ファン付呼吸用保護具などがあります。

相対濃度計とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
相対濃度計は、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、溶接ヒューム(溶接又は切断時の熱によって蒸発した物質が冷却されて固体の微粒子となったもの)の質量濃度と相対的な関係にある物理量を測定する計器のことです。

送気マスクとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
送気マスクは、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、人体に有害な影響を及ぼすおそれがある環境空気中で呼吸保護の目的で着用する個人用保護具(呼吸用保護具)の一種です。
送気マスクは、清浄な空気を着用者に供給することによって有害物を人体から退ける方式の呼吸用保護具のことです。

電動ファン付呼吸用保護具とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
電動ファン付呼吸用保護具は、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、人体に有害な影響を及ぼすおそれがある環境空気中で呼吸保護の目的で着用する個人用保護具(呼吸用保護具)の一種です。
電動ファン付呼吸用保護具は、粉じんや溶接ヒューム(溶接又は切断時の熱によって蒸発した物質が冷却されて固体の微粒子となったもの)などの粒子状物質を除去した清浄な空気を着用者へ供給することができる呼吸用保護具です。

粉じん捕集効率とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
粉じん捕集効率は、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、人体に有害な影響を及ぼすおそれがある粉じんを含んだ空気を、防じんマスク(肺力によって吸引した空気中の粉じん、ヒュームなどの粒子状物質をろ過材によって除去する呼吸保護具)或いはろ過材を通過させたときの粉じん捕集率のことです。
粉じん捕集効率は、以下でJISに規定される式によって求められます。

防じんマスクとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
防じんマスクは、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、人体に有害な影響を及ぼすおそれがある環境空気中で呼吸保護の目的で着用する個人用保護具(呼吸用保護具)の一種です。
防じんマスクは、ろ過材を用いることによって、吸引した空気中の粉じんや溶接ヒュームなどの粒子状物質を除去します。

溶接ヒュームとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
溶接ヒュームは、単にヒュームと言われる場合もありますが、高温で蒸発した金属やフラックスが大気中で冷却されて発生する微細な鉱物性粉塵のことです。
溶接ヒュームは人体に非常に有害で、溶接ヒュームを多量に吸引すると、急性症状としては金属熱が現れたり、慢性症状としては塵肺にかかる恐れがあります。

溶接ヒューム濃度とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
溶接ヒューム濃度は、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、空気中における単位体積あたりの溶接ヒューム(溶接又は切断時の熱によって蒸発した物質が冷却されて固体の微粒子となったもの)の質量のことです。
溶接ヒューム濃度の単位は、通常、mg/m3 で表され、溶接時には溶接作業者の安全を確保するため、溶接ヒュームの濃度管理をする必要があります。
日本では、溶接ヒュームの濃度管理として、WES 9007 において、 3mg/m3 が採用されています。

溶接ヒューム捕集箱とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
溶接ヒューム捕集箱は、溶接の安全・衛生に関連する用語の一つで、溶接時に発生する溶接ヒューム(溶接又は切断時の熱によって蒸発した物質が冷却されて固体の微粒子となったもの)を捕集するための箱で、以下の参考図のように、発生源を取り囲む形で溶接ヒュームの全てを捕集することができるものです。
溶接ヒューム捕集箱は、『JIS Z 3930 アーク溶接のヒューム発生量測定方法 』において参考例が規定されています。